『リー』
帰り道、猫に出会える路地を選んで歩いていた。 いつもの定位置に『リー』が居て 私に気付くとそそくさと降りて来ては 挨拶をしてくれた。 暫くの間しゃがみ込んで『リー』を撫でていると 小学4年生位のオンナノコが2人、 ジワジワと近付いて来た。 大抵の…
体調も良くバスに乗り損ねた時などは 雨が降らない限りは歩いて帰宅する。 大抵は猫に会えそうな路地コースを選んで歩くのだが 『リー』の家の前は欠かさず通るようにしている。 『リー』はいつも家の前の道路を挟んで 向かい側の御宅の塀の上や 駐車場の車…
久々に『リー』に会いに行った時の事。 いつもの様に写真を撮りながら遊んでいると 自転車で通る人の中、年配の女性が わざわざ自転車を止めてまで声を掛けて来た。 『リー』をひとしきり撫でて挨拶をした後、 この子は野良ちゃんかと聞く。 「いいえ、飼い…
ある日、路上でしゃがみ込んで『リー』を撮影していると 小学生くらいの男の子が二人、声を掛けてきた。 「猫、撮ってるんですか?」 「うん」 凸凹コンビのような二人組みだ。 コロンと丸い男の子と小柄で痩せた男の子。 少年同士の仲良しコンビって、大体…
三丁目まで足を伸ばしたある日、 親友の『リー』に会いに行った。 いつもの様に彼女の家の前を通りかかると 『リー』の気配が植え込み越しに動くのが見えた。 いつもなら私を見付けると走り寄って来るのに 何故かダッシュで横切って行った。 お隣のお宅に駆…
三丁目で『リー』と遊んでいると良く子供連れの親子や、 子供達だけの集団に声を掛けられる。 大抵の場合、「猫ちゃんに触ってもいいですか?」 といった言葉から始まる。 しかし、その少女は違っていた。 話さないのだ。 小学校高学年位で、友達が居ないの…
私は花が好きだ。 父も母も違う流派の華道を嗜み、 幼い頃、正月になると当たり前の様に(何故か父に)いけばなの基本を習った。 実家の玄関には365日、花がいけてある。勿論、父がいけるのだ。 記念日に花を贈る殿方よ、甘いぞ。365日花を欠かさずいける男も…
大きい。小型犬がびっくりして逃げ出しそうだ。 でも、体の割に顔が小さくて飼い猫特有のあどけない表情に思わず騙されそうになる トリッキーな雌猫『リーちゃん』だ。 『ミーディ』の住む薬屋の二軒先のお宅、手入れが行き届いた庭付きの一軒家が彼女の家。…